春の彼岸の入り

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f:id:yf-fujiwara:20220318170813j:plain[風を感じ、ときを想う日記](1101)3/18

春の彼岸の入り

 

 今日は春の彼岸の入りに当たる。暦を開いてみると、日柄は“大安”、しかも月齢は“満月”と表示されていた。しかし、午後からはあいにくの雨となった。♪菜の花畠に 入り日薄れ ・・・ 夕月かかりて におい淡し♪。あの、童謡、朧月夜(作詞:高野辰之)の情景を楽しめると思っていたのに残念なことである。

 

 雨は仕方ないとしても、待ちわびていた春は確実にやってきたようだ。濃いピンクのカワヅザクラはあっという間に葉桜となり、それと入れ替わるように真っ白いハクモクレンが頂点を迎えた。あのハスの花にも似た形からそう呼ばれるようになったのだろうが、そういわれるまでもなく白木蓮は彼岸という時節柄にぴったりの花である。

 

 わが家の庭も、近頃にわかに賑やかになってきた。早くから姿を現わしていたヒヨドリシジュウカラに加え、メジロも一日に何度となくやってくるようになった。姿だけではない。ウグイスも、ここ数日美しい声を響かせている。すぐ近くの雑木林が、彼女らの新しい住まいとなったようだ。

 

 今日、電車で出かけたら、私立小学校と思しき制服の女子児童たちが大勢乗ってきた。日にちと曜日から、どうやら終業式の帰りではないかと思われる。一年で一番いい季節を家族とともに過ごし、また新たな学年を迎えることになるのだろう。希望に満ちた新学期が迎えられることを切に祈りたい。