大祓と半夏生

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[風を感じ、ときを想う日記](800)6/30
大祓と半夏生

 早いもので、今日で前半が終わり、明日からは平成29年の後半に入る。

 神道では、6月30日の「夏越しの大祓」(なごしのおおはらえ)と呼ばれる神事によって、一つの区切りをつける。そのハイライトは、善男善女が茅で作られた茅の輪と呼ばれる大きな輪を、8の字を横に描くように3回潜ることである。これで、この半年間の罪と穢れがきれいに洗い流されたことになるという。

 大祓は、12月31日にも「年越しの大祓」(としこしのおおはらえ)として行われる。ただ、茅の輪を潜って罪や穢れがきれいになるのは善男善女だけのようなので、過度の期待は禁物である。

 その年の後半に入って最初に出会うのが、7月2日の半夏生(はんげしょう)という雑節である。古くから、農作業の区切りの日とされている。

 このころ、同じ名前の野草が見ごろを迎える。漢字では半夏生あるいは半化粧と書く。半夏生と書くのは雑節の時期と重なるためであり、半化粧はその姿が半分だけ化粧しているように見えるためである。それらは、花を無数につけた穂を茎の先端からトカゲのしっぽのように伸ばす。花には花びらがないので、虫を寄せ受粉させるために白く変色した葉っぱの先端部分がその代役を務める。
 
 いままさに梅雨の真ただ中、ちょうど半ばにさしかかったがむしろこれからが本番である。“梅雨の晴れ間”などに油断することなく十分に注意しよう。

注)上の小窓に「大祓」と入力して検索を押すと、過去に書いた記事が3本出てきます。また、同じ要領で「ハンゲショウ」と入力して検索を押すと、過去に書いた記事が1本出てきます。是非お試しください。