[風を感じ、ときを想う日記](767)10/8
十月のかおり
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
・・・夕日にきらめく赤とんぼたちの群舞を目にすると、誰もが♪夕焼け小焼けの赤とんぼ・・♪、とアキアカネの歌を口ずさみたくなります。
彼らは、5月の末から6月の下旬にかけてヤゴから成虫に羽化します。でも、暑さに弱く、夏の昆虫でありながら気温が30度を超えると生きていけないのです。このため、7~8月の夏の盛りは、最高気温が25度くらいまでしか上がらない高地に避難して過ごします。
山に冷気が漂い始めると、とんぼたちは再び平地に下りてきます。このころになると、体の色はオレンジからあざやかな赤に変わっています。いよいよ恋の季節の始まりです。
もし赤とんぼたちに出会ったら、ぜひあの歌を唄って応援してあげましょう。・・・
昨日、コスモスの花の写真を撮りたいと思い、心当たりをあちこちと歩いてみた。それにつけても、最近のコスモスは、花のピークがだんだんはっきりしなくなってきたようだ。今が盛りなのか、あるいはもう過ぎてしまったのか、なにかいま一つはっきりとしないように思う。
ぱっと咲いてパッと散る、とまでいかなくても、もう少し区切りがはっきりしていた方が、魅力を強く感じることができるのではないだろうか。