八月のかおり

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[風を感じ、ときを想う日記](760)8/7
八月のかおり

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・いま、各地で花火大会が花盛りです。つい先日も、隅田川の花火大会がにぎやかに開催されていました。両国の川開きと呼ばれていたこの花火大会こそ日本最古のものだそうです。

 八代将軍吉宗の時代、享保18年・西暦1733年7月9日、前年の大飢饉による犠牲者の慰霊と悪病退散を祈り、隅田川で水神祭を執り行い花火を打ち上げたのが始まりだそうです。最盛期には、鍵屋と玉屋がその出来栄えを競ったと言い伝えられています。

 この両国の川開きは昭和36年で中止となりましたが、昭和53年に「隅田川花火大会」として復活し、毎年7月の最終土曜日に行われることになっているそうです。私たちも、近隣の花火大会にでも出かけ、もうひと花咲かせてみてはどうでしょう。・・・

 ところで、この原稿を書いたのは、投票日を隅田川花火大会の翌日に控えた東京都知事選挙戦の最中だった。今回はテロの警戒もしなければならないので、もし悪天候で花火大会が日延べになったらそのまま中止になるという。

 そんなことから、悪天候の割をくらって原稿の書き換えを迫られることのないよう、その日の天候にはことのほか神経を尖らせていた。