丑の日のウナギ

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[風を感じ、ときを想う日記](707)7/25
丑の日のウナギ

 数日前から、お店のチラシはウナギ一色といっていいほど丑の日特集で賑わっていた。最近では、この「○○の日」というのがやたらと喧伝されるようになってきた。チラシを見るのもいささかうんざりである。これ以上、もっともらしい理由をつけて消費者を踊らせないでほしいものだ。

 今回も、意図的にその部分から目をそらそうとしていた。それでも、視線はそこへと吸い寄せられ釘付け状態になってしまう。折りもおり、この日は特別に暑かった。関東でも比較的涼しい所のはずなのに、温度計は35度近くを指したまま、おまけに湿度がやたらと高くなっていた。

 その、庶民に縁遠くなったウナギも、今年はまだ安い方で、来年になるとまた高くなりそうだという。なんでも、元になるシラスが、今年は比較的豊漁だったが、来年はまた不漁が予想されるためだそうだ。

 「よし、今日はウナギにしよう!」。かくして、チラシ片手に近所のスーパーに出向いた。陳列ケースには、まさにピンからキリまで、上は何千円もする国産の長焼きから下は数百円の輸入の切り身まで、豊富に並べられていた。

 結局、思い切って上から2~3番目の国産の長焼きをかごに入れた。これで、今週末は元気に動ける。ただ、暑さはこれからが本番である。少なくなってしまった予算で、本格的な猛暑をどう乗り切るか、少々不安になってきた。