スーパーのコンビニ化

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](382)9/3
スーパーのコンビニ化

 駅前のスーパーが24時間営業に踏み切った。同社としては3店目だそうだ。コンビニと違って、品揃えは豊富で値段も安い。終電で帰っても、それを逃してタクシーで帰ってきても、売り場を全部開けて待っていてくれる。

 同社は私鉄系の中堅チェーンで、県内に特化して五十数店を展開している。比較的小型店が多いことから、営業時間は地域の実情に合わせて店舗ごとにきめ細かく設定されている。わが家に届く同社のチラシには36店の店舗案内が掲載されているが、それらの営業時間帯は23通りに分かれている。

 閉店時間だけみても、21時=6店、22時=7店、22:30=1店、22:45=4店、23時=6店、23:30=1店、25時=1店、25:30=6店、26時=1店、24時間営業=3店、と10通りに上る。それにしても、こんな静かな住宅街で夜中の2時3時に客は来るのだろうか。店を開けていれば、人件費や電気代など、経費もばかにならないはずである。本当に採算はとれるのだろうか。

 消費市場が停滞したままなのに、コンビニは業容を拡大し、ドラッグストアは大型化してだんだんスーパー化してくる。生き残っていくためには、追われる側から追いかける側に反転するのも当然の成り行きかもしれない。

 利用者には重宝だが、経営する側、そこで働く人たちにとっては大変な時代になったものだ。