自宅での大晦日

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[風を感じ、ときを想う日記](484 )12/31
自宅での大晦日

 自宅で大晦日を迎えるのは二十数年ぶりである。父が旅立って以来、お正月はずっと実家の母のもとで迎えてきた。普段側にいてあげられなかったことへの、せめてもの償いという気持ちが働いていたのだろう。その母も、今年のお正月、七草の日に父のもとへと旅立っていった。
 
 自宅で迎えるお正月に備えて、昨日はスーパーマーケットに寄ってみた。そこには、普段と全く違う雰囲気が用意されていた。入口の手前には、門松やしめ縄などの売れ残り品が山と積まれ、店の内側には、鏡餅や樽酒といったお正月必需品が華やかに並べられていた。

 食品売り場では、普段脇役に甘んじているカマボコたちが、紅白に変身してわがもの顔に広い場所を占領している。数の子や佃煮たちも、この時とばかりそこに割って入ろうとしている。その隣、大漁旗で飾られた鮮魚売り場はさらに華やかだった。アメ横にも負けない繁盛ぶりだった。

 自宅に帰ってからはテレビに関心が移った。しかし、こちらは特別番組のオンパレードなのにいま一つ精彩がない。つくり置きの冷凍番組が多いせいだろうか。しかも、一つの番組に2~3時間もかかる長時間ものが多い。

 それでも、昨夜は“レコード大賞”になんとかお付き合いした。しかし、今夜もまた、4時間半に及ぶ“紅白”に付き合わされると思うとぞっとしてくる。