[風を感じ、ときを想う日記](958)4/11
一変した街の風景
昨日は、市の中心部にある医院に行った。この時節、あまり気乗りはしなかったが、持病を悪化させないためには、月に一度の通院は欠かせない。平素から大変混み合い、待合室で一時間以上待たされるのが当たり前になっている。「三密」は避けようのないその閉鎖空間に向かうのはいかにも気が重かった。
普段は、週一回その近くの教室に習い事に通っているので、途中で診察券を提出し、「ちょっと出かけてきます」といっておけば順番待ちにしてくれる。帰途そこに寄ればすぐにも呼んでくれる。ところが、ご多分に漏れずその教室もお休みになっている。外で時間をつぶす用事もすぐには思い浮かばなかった。
結局、なんのアイディアもないままその医院に向った。待合室はがらがらだった。それでも、「ちょっと出かけてきます」と診察券を置いて外に出た。時間つぶしにIスーパーの紳士用品売り場でも見てくるつもりだった。駅前のパチンコ店とカラオケ店、そしてそのわきのBカメラは閉められたままだった。
人影のまばらな町中をIスーパーまで歩いた。一階と地階の食品売り場は開いているが、二階以上は閉鎖中だと張り紙がでていた。折り返して医院に向かう途中、驚いたことに三軒のカラオケ店だけはいずれも営業中だった。
帰りの小田急の車内には、一両あたり10人程度の客がいた。結局、今一番混み合っているのは、市中心部ではなく近所の小型スーパーだった。