サヤインゲン

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[風を感じ、ときを想う日記](706)7/19
サヤインゲン

 先日、知り合いからサヤインゲンをいただいた。家庭菜園で作ったもののお裾分けだという。さっそく、茹でて胡麻和えにしていただいた。びっくりするほどおいしかった。作り方がよかったのは当然だろうが、それ以上に穫り入れ時期が絶妙だったのではないかと思う。

 結構な量だったので半分残し、翌日、それらを今度はてんぷらにしてみた。ざるそばのお伴にいいのではないかと思ったからだ。ほかに、ナス、タマネギ、ニンジン、そしてピーマンもその仲間に入れた。なんと、主役と思われていたナスやタマネギを抜いて、サヤインゲンが一番おいしかった。

 いままであまり相手にしてこなかったサヤインゲンだが、こんなにおいしいのならもっと頻繁に食卓に載せてもいいのではないか。そんなことで、数日後、今度はスーパーで買ってきた。しかし、それらは味も素っ気もなかった。

 この週末、スーパーの失敗に懲りて、今度は農家で買ってきた。無人スタンドに100円で並べられているあれである。やはり格別においしかった。シャキシャキ感といい、風味といい、食べる者をうならせるばかりであった。

 インゲンが豆である以上、彼らにとっては中身の豆を味あってもらうのが本望のはずである。それを差し置いて、外側の、いわばパッケージの部分を賞味するのだから、収穫時期にこだわりがあるのも当然のことかもしれない。