カルガモ親子の再来

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[風を感じ、ときを想う日記](703)6/29
カルガモ親子の再来

 梅雨も半ばに差し掛かったというのに、関東南部では雨はあまり降っていない。町内を流れる小川も、底が見えるくらいにまで水量が減っている。一方、川底の藻は夏に向かってどんどん伸びてきた。その結果、水面は藻に覆い尽くされ、貧相なひなびた風情さえ漂わせている。

 その水面を、カルガモ親子が泳ぎにくそうに進んでいく。ただ、藻は伸びてふんだんにあるので、えさ取りに不自由することはなさそうだ。

 1ヵ月半前の5月中旬、同じ場所で同じような親子を見かけた。母鳥と9羽の雛だった。その子供たちは見るたびに大きくなっていった。ただ、彼らは外敵に襲われたのだろう、5月26日に見かけたときはわずか3羽にまで減っていた。私があの親子を見かけたのはその時が最後だった。

 あれから1ヵ月、同じような光景を目にして、私の頭は少々混乱してしまった。大きくなった雛が元の大きさに戻るわけがない。そうでないとすれば、あの母鳥がまた産卵し子育てをしているのだろうか。それもどうも違うようだ。やはり、別の鳥が同じ場所で子育てをしていると考えるのが妥当なようだ。

 参考資料によると、カルガモの抱卵時期は4月から7月とかなりの幅がある。今度の親子は、やはり新しい組のようだ。今度こそ、6羽全部が無事に育ってくれるよう祈りたいものだ。