[風を感じ、ときを想う日記](982)8/12
カルガモの動静
わが家の近くを、神社の名前をいただく白旗川という川が流れている。その川のそばに道路はあるが、フェンス越しに覗き込まないと川面は見えない。川幅の割には深く掘り下げられており、フェンスも背の高さ近くまであるためだ。もちろん、何本かある橋までいけば、遠くまでゆっくりと眺めることはできる。
その小川で、カルガモのつがいが毎年のように子育てをしている。ところが、今年はそれらをついぞ見かけたことがない。人に聞いても同じような答えしか返ってこない。水面はその気になって覗き込まないと見えないため、気づきにくいということはあるが、それにしてもいればだれかが気づくはずである。
今年は雨が多く、大量の濁った水がとうとうと流れていた。そのため、水苔をついばむにはあまり条件はよくなかった。鳥たちも、棲みよい場所を求めて他へ移動したのかもしれない。やはり、彼らの姿が見えないと寂しいものである。
つい先日の夕方、川沿いを散歩していたら、5羽ほどの群れを見かけた。親子ではないかと思うが、この時期には雛もすっかり大きくなっているので大人と子供の区別はつかない。ただ、その仲の良さから家族と推測するだけである。
梅雨が上がり、10日以上が経つので、水深は浅くなりカモでも川底を歩けるくらいである。これなら、存分に水苔をついばむことができる。しばらくは、その愛らしい姿でみんなを楽しませてくれるであろう。