初夏の小川

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[風を感じ、ときを想う日記](694)5/16
初夏の小川

 2007年5月6日のこの日記に、鯉の産卵のことを「鯉たちの恋の季節」と題して書いている。

 ・・・ふと、その川面がいやに賑やかであることに気がついた。よく見ると、川の浅瀬で大きく成長した鯉たちがじゃれあっていた。5匹10匹と、あちこちで群れをなしてぶつかったり飛び跳ねたりしている。あたかも、里帰りした鮭たちの、産卵の光景のようである。・・・

 さきほど、町内を流れる小川のほとりを散歩していたら、同じような光景に出くわした。8年前の舞台は引地川だったが、先ほどの光景は町内を流れる白旗川で見かけたものである。かつてはドブ川であったはずが、いつの間にか水は澄み、生き物がたくさん憩うようになったようだ。

 先日も、同じところを同じように散歩していたら、カルガモの親子に出くわした。一羽の母鳥に9羽の雛が従い、一緒に水草をついばんでいる。傍を通る人を恐れる様子もない。それどころか、パンくずを与える人を、いつものように首を長くして待っているようでもあった。

 それにしても、どこで産卵し、どのようにして孵化させたのだろう。川の両岸はコンクリートブロックで固められ、とても営巣できるような場所ではないはずなのに・・。彼らの生命力には、ただただ感嘆させられるばかりである。