[風を感じ、ときを想う日記](695)5/26
十日後のカルガモ親子
我が町の、小川に棲みついているカルガモ親子に出会ったのはちょうど10日前のことだった。その後も彼らのことが気になっていたが、様子を見に行くだけの時間がなかなかつくれなかった。
チャンスは作らなければ向うからはやってこないとばかりに、昼食後の暑いさなかに出かけていった。昼間に時間をとったのは、川面に陽のあたる時間帯の方が、彼らを観察しやすく写真もよく取れるためである。
やっと見つけた。雛3羽が、母鳥に寄り添うように岩場でお昼寝中だった。この10日間でずいぶん大きくなっている。羽毛が生え換わり、図体も前回見かけたときの二倍以上にはなっている。
それにしても、雛の数が随分少なくなっている。昨日の夕暮れ時に見かけたときもそうだったが、どう数えても3羽しか見当たらない。9羽いた内の6羽は、どうやら外敵に襲われたようだ。
外敵といえば、カラス、トビ、イヌ、キツネ、イタチ、アオダイショウなどがあげられるが、周囲の状況からみればやはりカラスが一番疑わしい。彼らは家庭のごみを食い荒らすだけでなくこんな悪さまでするようだ。
カルガモが飛翔できるようになるまでには、孵化後約2カ月が必要だそうだ。残った3羽が無事飛び立てるよう、町内みんなで応援中である。