五月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](1033)5/12

五月の風

 

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 

 ・・・にわかに騒がしくなった頭上を見上げると、数羽の雛が黄色いくちばしを精一杯開けて親に餌をねだっているところでした。かつては、どこででも見かけられた光景です。

 

 南の国で冬を過ごしたツバメたちは、故郷の日本で子育てに精を出します。帰ってくると、まず民家の軒先に巣を作ります。巣は、泥を唾液で固めて天井の隅や梁のくぼみにくっつけます。民家を好むのは、人の気配があって天敵のカラスが近寄りにくいためのようです。しかし、こうした光景は最近めっきり少なくなったように感じられます。

 

 ツバメは、日本人のもっとも近くで生活し、人々からは幸運の鳥として愛されてきました。もしツバメを見かけたら、優しい気持ちでエールを送ってあげましょう。・・・

 

 実は、このブログを投稿するにあたって、ツバメの子育ての様子を写真で紹介しようと考えていた。わが家の近くでは、スーパーの半地下になっている駐車場と、温水プールのエントランスがその現場となるはずである。

 

 ところが、今年はいずれのスポットもあの賑やかな様子が見られない。つばめが少なくなったとは感じていたが、彼らは一体どこへ行ってしまったのだろう。