’14八重洲会

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[風を感じ、ときを想う日記](628)3/17
’14八重洲

 ここ数年にない人数が集まった。長年会場にしてきたホテルが、今月いっぱいで閉鎖されることになったことへのノスタルジアだろうか。あるいは、これがきっかけで会が自然消滅してしまうのではないかという不安感からだろうか。そんな中で開かれた今年の八重洲会には、41人もの高齢者が集まった。

 40年数前まで、この八重洲の地で一緒に働いていた人たちなので、参加者には現役など一人も存在しない。それでも元気に、これだけの人が集まってきた。久しぶりの人も多かった。その頃、結婚退職し、今回初めて顔を出した元女子社員までおり、時間は一気に40数年も巻き戻された感さえある。
 
 私たちが会場としてきた八重洲富士屋ホテルは、箱根の富士屋ホテルのチェーンとして1983年に開業した。立地もよく、中堅都市ホテルとして利用者の人気も高かったが、親会社の国際興業の都合により住友不動産に売却されることになった。取り壊された跡にはオフィスビルが建てられるとのことである。
 
 事務所が八重洲から日本橋に移転して四十数年が経つ。すでに旅立った人もたくさんいる。所在不明や遠方に居を構えている人も数知れない。連絡先がわかっていても、健康上やもろもろの事情で参加できない人も多いようだ。それでもみな、青春の思い出の拠り所として、会の存続を強く希望している。
 
 元気でいる者には、新しい会場探しという任務も加わった。