ブログ 1,000号

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[エッセイ 385]
ブログ 1,000号

 エッセイを書きはじめたのは、タイ旅行を紀行文にまとめたのが最初だった。2002年11月のことである。以降、月に3~4本のペースで身の回りの出来事を書いてきた。せっかくだからと、友人たちにファックスやメールで披露した。それから3年が過ぎた2005年の暮れ、友人の一人からブログへの投稿を勧められた。書きためたエッセイは、すでに103本に達していた。

 ブログ投稿第1号は104本目のエッセイをあてることにし、それまでのものは後日少しずつ披露していくことにした。その3カ月後、「風を感じ、ときを想う日記」という日記風の短文を新たに加えることにした。あの、タイ紀行文から11年、小文の累計は本号をもって第1,000号に達した。内訳は、エッセイが385本、日記風のものが615本である。

 小文をまとめるに当たっては、私なりにいくつかのこだわりをもって臨んでいる。まずは字数であるが、エッセイは一行35字×本文33行=1,155字、日記風は一行35字×本文17行=595字を上限と決めている。こうして、字数は上限で、行数は下限で自身を縛っている。パソコンで整理すると、エッセイはA-4版1ページに、日記風は半ページにぴたりと収まる。

 取り上げるテーマは、身の回りの出来事、花鳥風月の季節ごとの変化、伝統行事や社会現象あるいは事件、事故などである。一方、政治や宗教に関するものは極力避ける。但し、宗教といっても、伝統行事と切り離せない関係にあるものはむしろ積極的に取り上げる。そうしたテーマが大きすぎる場合、さらに絞り込こんだり分割したりする。

 実際に文章を書くにあたっては、どうすれば読む人が気持ちよく読んでくれるか、ということにとくに留意している。テーマについてよく見、よく調べ、できれば実体験する。書こうとすることの5~10倍のネタを用意する。それらは必ず検証する。できるだけデータの裏付けをとる。それらを整理、圧縮し、むだを削ぎ落として簡潔にまとめる。間違っても、水増しは禁物である。

 全体の構成は、起承転結をバランス良く配置する。一つの文章はなるべく短く、長くても2行までとする。難しい用語や漢字は避け、文章にリズム感をもたせる。段落を多くとり、一区切りを最大でも5~6行までとする。季節感を持たせ、エピソードを織り込むなどして遊びや余裕をもたせる。究極は、簡潔と余裕のはざまで、すこしでも短歌や俳句に近づけることである。

 次の2000号を目指して、読んでいただける人の立場に立って書き続けていきたいと思っている。もちろん、私自身の主体性もいままで以上にしっかりと確立した上での話である。
(2014年1月5日)