[風を感じ、ときを想う日記](990)9/16
九月の風
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
・・・9月は老人月間といっていいでしょう。9月15日は「老人の日」、そしてその日からの一週間は「老人週間」です。さらに、第3月曜日である9月21日は「敬老の日」です。
国の祝日である敬老の日は、1966年の制定当時は9月15日でした。ところが、連休を増やす名目で、2003年からは9月の第3月曜日に移されました。これに先立つ2001年には、老人福祉法によって、9月15日を老人の日に、その一週間を老人週間と定められました。もともと、敬老の日は9月15日でしたので、結果的には追い出された格好です。
敬老などといわれて特別扱いされると、プライドに触ると怒り出す人がいるかもしれません。でも、年に一度くらいは、そうした好意を素直に受けてみてはどうでしょう。・・・
この小文の大部分は、先に投稿したエッセー「老人月間」の書き出し部分と重なっている。実は、最初からそのつもりで同時並行的に書いたものだ。
この小文を見て、老人関連の行事が3つも重なっていることに初めて気がついたという人も多かった。とくに、老人の日と老人週間については、ほとんどの人が知らなかった。国の施策も、「量より質」が求められるのではないだろうか。