大雪

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[風を感じ、ときを想う日記](493)2/29
大雪

 今シーズン初の本格的な雪になった。朝方から降り出した雪は、昼過ぎには5センチくらいに達した。向かいの屋根に、白いものがドンドン積もっていく。それが限界に達したころ、塊となって勢いよく滑り落ちてくる。庭木の枝が折られるのではと、少々心配になってくる。

 その庭では、キャラやマキの木が、帽子をかぶったように白く化粧している。白いベールに包まれながらも、ピンクの花を浮きたたせたツバキには、メジロが二羽やってきて盛んに蜜を吸っている。雪だからといって、彼らは空腹を抱えたまま辛抱するわけにはいかないのだろう。

 2時半ごろ、夕刊の配達がやってきた。この雪では、かなり遅れるだろうと思っていたのに、まこと律儀なことである。外に出てみたら、車のワダチが歩行者の道をきちんと切り開いてくれていた。あちこちから、雪かきのシャベルの音が聞こえてくる。

 私もじっとしていられず、ワダチをたどってウォーキングに出かけてみた。向こうから、長靴をはいた赤いホッペの小学生が、傘を振り廻しながら帰ってきた。雪の解けるのを惜しむように、そのかけらを踏みしめている。

 そういえば、このままだと、明日の朝凍りついて滑るかもしれない。家の周りだけでもと思い、除雪にありたけの精を出した。