初積雪

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f:id:yf-fujiwara:20220107171020j:plain[風を感じ、ときを想う日記](1086)1/7

初積雪

 

 昨日、今冬初めての雪が積もった。初雪と思っていたが、昨年暮れにすでに小雪がちらついていたので、正確にいおうとすれば初積雪と舌を噛みそうないい方になってしまう。それでも、前回はちらついた程度で気づかなかった人も多かったので、やはり初雪といった方がしっくりくるのではなかろうか。

 

 雪が降り始めてからというもの、10分おきくらいに屋外に目を向けていた。まさに、状況は刻々と変化していった。木々の葉っぱに雪片が落ちる。しかし、すぐに解けて見えなくなる。それを何度となく繰り返しているうちに、解ける時間が長くなり、とうとう解けきれなくて少しずつ積み重なっていった。

 

 積雪にはほとんど縁のないところで生まれ育ったので、白いものが少しずつ積み重なっていく様にはいまも吸い寄せられるように見入ってしまう。昨日は、わが家のあたりは5センチ程度だったが、東京では10センチに達したという。その程度でも、雪に慣れない首都圏では交通に大きな影響があったと聞く。

 

 一夜明けた今朝、市の中心部まで出かける用事があった。心の準備をしっかりと整え、道の歩き方まで練習してわが家を出た。しかし、大方の場所ではすでに雪は解けており、練習の成果を発揮できたのはほんの数十メートルほどだった。それでも、積雪の情景には、今回も心をワクワクとさせてしまった。

 

 いくつになっても、雪を見ると子犬並みの心境に陥ってしまうようだ。