カラスとの再会

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](481)12/12
カラスとの再会

 カラスに負け、おにぎりを盗られて1ヵ月が経つ。今月も、高校同窓生のあの月例コンペに参加した。ゴルフ場の事情には今も変わりがないため、今回もおにぎりを2個用意し、今度はショルダーバッグに入れてきちんとファスナーを締めておいた。

 昨日はまさにゴルフ日和だった。うららかで温かく、風はそよとも吹いてこなかった。5番ホールまでやってきた。先月カラスにしてやられたのは、その先の7番ホールだった。そうだ、守ることばかり考えていたが、守らなければならないものを無くしてしまえばいいのだ。私は、おにぎり2個を腹の中に収めた。6番ホールでのプレー中のことである。

 10番ホールまできたとき、先月の事件を思い出した。後続のプレーヤーがカラスにパンを盗られたのだ。そのときは、2羽のカラスがキャディーバッグのファスナーを開けていた。昨日も、カラスがやってくるのが目に入ったが、もう盗られるものはないはずだ。しかし、私のショルダーバッグはファスナーが開けられ、空にしておいたコンビニの袋が引っ張り出されていた。

 帰途、薄暮湾岸線を西に向かって走った。前方に、ライトアップされた横浜ベイブリッジが近付いてくる。遠くには、夕焼けに浮かぶ富士のシルエットがくっきりと浮かび上がっていた。