コウテイダリアの再起

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[風を感じ、ときを想う日記](476)11/20
コウテイダリアの再起

 ちょうど2ヵ月前、台風12号が日本本土を襲った。紀伊半島を中心に深刻な被害を受けた。せきとめ湖がいくつもできて、いつ氾濫するか分からないと心配したものだ。関東では、とくに野菜など葉ものの被害が大きかった。近所の農家では、直売スタンドは当面お休みということになってしまった。

 翌朝、町内を見て回って、新たな心配ごとがでてきた。木々がことごとく痛めつけられていたことだ。わが家のカエデも、葉っぱが引きちぎられ、残ったものもさんざんな姿に変えられていた。このままだと、今年の紅葉狩りはほとんど期待できないのではなかろうか。

 そしてもう一つ、コウテイダリアが幹の途中からへし折られ、残った葉っぱも黒くしおれてしまっていたことである。あれだけ背が高ければ、台風の風当たりも相当なものだったのだろう。今年は、あの薄紫色の巨大な花を観ることはできないかもしれないとがっかりした。

 ところが、その幹の途中から新しい芽が出はじめた。新芽はどんどん伸びていった。ひょっとすると、花が咲くまで伸びるかもしれない。私たちの期待も日に日に膨らんでいった。

 その巨大花が、いまあちこちで花開いている。例年より小ぶりな気はするが、咲いてくれただけでもありがたいと思わなければなるまい。