十一月の光

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[風を感じ、ときを想う日記](608)11/12
十一月の光

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

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 いよいよ紅葉シーズン突入です。春先に淡い緑で生まれ、真夏の炎天下で頑張ってきた葉っぱたちは、いま真っ赤に染まって最後の輝きを放とうとしています。人々は、その真剣な生きざまに大きな感動を覚えるものです。

 あの、黄色と茶色に彩られた“もみじマーク”は、緑豊かな“若葉マーク”と対比され、多くの人から侮蔑の目で見られました。しかし、人の生涯には、その段階ごとに、それにふさわしい色合いがあってしかるべきです。

 その色に命を吹き込み、輝きを加えるのは人それぞれの責任であり生きざまであります。私たちには、そのための時間がまだたっぷりと残されています。

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 あの蔑まれたもみじマークは、二色に塗り分けられた一枚の枯れ葉から、四色のクローバー形にデザインを一新した。四枚の葉っぱの色は、若葉マークの二色と旧もみじマークの二色から引用したようにも見える。四季を表現したのだろうか。あるいは、人の一生を四色に塗り分けたつもりだろうか。

 いま、あの薄紫色の巨大なコウテイダリアが満開である。晩秋に“燃える春”を迎える花もある。色には、あまりこだわることもないのでは・・。