台風に振り回されて

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風を感じ、ときを想う日記(455)9/4
台風に振り回されて

 西湘バイパスで、台風12号のしぶきを浴びたのはもう一週間も前のことだ。その台風に、いまだに日本中が翻弄され続けている。これだけ広範囲に、かつ長時間にわたってみんなに災いを及ぼし続けてきた台風も珍しい。

 ちょうど、9月1日の二百十日を挟んで、風の盆でも楽しむかのような一週間に及ぶ長旅である。台風一過というと、それが通り過ぎたあとはスカッと晴れ上がるのが常である。ところがこの12号は、日本海に抜けた後もしつこく災厄を及ぼし続けようとしている。

 もともと、この金曜日と土曜日には、遠くまで出かけなければならない予定が入っていた。一週間前の話では、そのころ関東地方を直撃するという予報になっていた。大荒れの中での外出に、早くからたいそうな心配をしていた。

 カッパと長靴くらいは用意しておいた方がよさそうだ。当日は駅まで歩くのも大変だろうから、最初から車で出かけた方がいいかもしれない。などと、あれこれ対策も考えていた。ところが、台風の進路はだんだん西に逸れ、タイミングも後へ後へとずれていった。

 結局、台風12号は四国と中国地方のど真ん中を横断し、西日本に大きな爪痕を残していった。一方の関東平野部は、ときおり驟雨に見舞われはしたもののおおむね良好なお天気だった。あの心配は一体何だったのだろう。