三曲歌ざんまい

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[風を感じ、ときを想う日記](820)10/31
三曲歌ざんまい

 表題でいう三曲とは、箏曲(そうきょく)といわれる箏(こと)、地歌(じうた)といわれる三味線、そして尺八(しゃくはち)または胡弓(こきゅう)、この和楽器による三つの音楽を総称したものだそうだ。一昨日の日曜日、「三曲歌ざんまい」と銘打った日本の伝統音楽のコンサートを、永田町の国立劇場(小ホール)まで聴きに行った。

 平たくいうと、各地から集まったアマチュア同好会の発表会である。アマチュアとはいっても、プロの応援出演もあり、場所柄に相応しいなかなかハイレベルなコンサートだった。この日披露された三曲は、冒頭にも触れたように3曲ではなく、なんと51曲にも上った。出演予定の親戚の人からご招待をいただいたので、期待を胸に出かけていったものである。

 この日は、台風22号がすぐそこまで迫っており、夕方には関東地方に最接近するという。その親戚の方の出番は43番目で、夕方4時近くになるはずだった。昼食を早めに済ませ、完全防備をしてお昼には雷雨の中を駅に向かった。お目当ての方には、演奏終了後の午後5時頃になってやっとお会いすることができた。

 久方ぶりの再会である。話の花は満開となったが、外の台風のことも気がかりである。雨は土砂降りだったが、さいわい風はそれほどでもなさそうだ。後ろ髪を引かれる思いで話を打ち切って劇場を後にした。