箱根町長杯

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[風を感じ、ときを想う日記](417)2/7
箱根町長杯

 気持ちの上では、引きこもりのような生活が1カ月も続いた。母が旅たった後の処理に追われてはいたが、体は怠け、精神的には緊張感を欠いた生活が続いていた。寒さも厳しく出不精になるのは当たり前だが、それが日常になってしまいそうであまり好ましいとは思えなかった。

 月は替わった。立春とともに寒さも緩んできた。ぼつぼつゴルフでも始めるか!さいわい、2月最初の日曜日にはホームコースの競技会が予定されていた。このゴルフ場では、コース主催の競技会が月2回予定されている。

 一つはいわゆる月例競技で、「如月(きさらぎ)杯」というようにその月の古典的な呼び名がつけられている。あとの一つは、地元の団体や企業からの協賛を得て行われるいわゆるスポンサー競技である。2月の初回は例年地元の番で、「箱根町長杯」と決まっている。

 この日は曇りがちだったが、10度を超える暖かさで屋外スポーツにはもってこいの日和となった。例年なら、霜柱や凍りついた固い地面に悩まされるが、今年はカラカラ天気に加えこのところの温かさでその心配もなかった。

 久しぶりなので、体は硬くなかなか思うようには動けなかった。それでも気持ちはのびのびと、ゆったりとした穏やかな時を過ごすことができた。ときおり雲の間から顔を出す富士山も、普段よりいっそう美しく見えた。