星野哲郎さんの葬儀

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[風を感じ、ときを想う日記](402)11/20
星野哲郎さんの葬儀

 日本人の心の奥底には、私たち自身でさえ認識していない共通の情感が潜んでいる。それを言葉に写し取り、詩という道具を使って見事に表現してくれたのが星野哲郎さんである。

 星野さんは、日本語の美しさと奥深さを、私たちの誇りとして教えてくれた。星野さんは、私たちの心の叫びの代弁者であった。星野さんは、その詩を通して常に私たちを応援し、私たちはそれによって大いに勇気づけられた。その作品は、生涯を通して4000曲に上ったという。

 その星野さんを送るため、青山葬儀所には800人もの人が集まった。私も同郷・同窓の縁でその末席に加えてもらった。祭壇には白い菊が波をイメージして飾りつけられ、その中央に星野さんのリラックスしたときの遺影が飾られていた。星野さんの徳をたたえ贈られた生花は、会場の外にまであふれていた。

 葬儀委員長を務める船村徹さんと弟子代表の水前寺清子さんの弔辞は、まさにみんなの情感をストレートに表現したものだった。3番目には、故郷代表として山口県議会副議長の柳居俊学さんがその想いを語った。立場上多少固い表現になっていたが、それでも星野さんがいかに故郷を愛しまた貢献されたかを心をこめて語られていた。

 私には気の利いた送る言葉も浮かばないが、せめてカラオケくらいは星野演歌に特化していきたいと思っている。