メタボ健診の効果

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[エッセイ 288]
メタボ健診の効果

 今日の新聞に、メタボ指導で効果があったという記事が出ていた。・・生活習慣病予防のため2008年度に始まった国の特定健診(メタボ健診)で、腹囲が基準を上回るなどして保健指導を受けた人は、体重や腹囲が大きく減少するなどの効果があったとの調査結果がまとまった・・そうだ。

 この調査には入っていないが、私も顕著な効果を喜んでいる一人である。私は、昨年9月初めに市の主催する健康診断を受けた。その結果にもとづいて、市の担当課から「あなたはメタボなので指定医師の保健指導を受けてください」という書類が届いた。昨年12月初めのことである。

 今年の1月下旬、指導を受けるためにあらかじめ予約してあった指定医を訪ねた。昼休みを裂いての面談だった。大したメタボでもないので、6カ月間に体重を3キロ落とすだけで十分だという。そのための方策として二つのことを約束した。一つは、朝食で食べているトーストを2枚から1枚に減らす。あとの一つは、毎日1時間以上のウォーキングをするというものだった。

 二番目の対策はいままでやってきたことなので、新たに始めたのは食パンを1枚削るだけのことだった。それでも、効果はすぐに現れ始めた。3カ月も経たないうちに体重は目標レベルに到達した。ただ、ウェストはだぶだぶのままなかなか締まってこなかった。それでも、そのころから少しずつズボンに緩みが見られるようにはなっていた。

 6月の半ば頃だった。近所の行きつけの医院を訪ねたとき、今年の健康診断の受診をすすめられた。7月の初旬なら胃カメラも含め予約に空きがあるという。昨年より2カ月早まるが、暑くなる前に終えておくのも悪くないと思いお願いすることにした。

 3週間後、見事なデータが待っていた。25を超えるとメタボと判定されるBMI(体重÷身長m÷身長m)が、24.9から23.4に大きく改善した。メタボの外見上の判定基準である腹囲は86.2cmから81.0cmにまで落ちた。いずれも、体重の3キロ減とウォーキングによる効果である。

 付帯効果として、血液検査の20項目に及ぶデータが大きく改善されていた。良くなっていたものはその内の15項目、横ばいだったのが3項目、残念ながら悪くなってしまったものが2項目あった。副次効果として目を引いたのは、家内の20項目に及ぶ血液検査のデータがすべて好転していたことである。私の食生活の改善が、必然的に家内の健康にも好影響を及ぼしたようだ。

 あれからちょうど6カ月、昨日、最初に保健指導を受けた医師を訪ねた。昼の一番暑い時間帯であったが、身も心も軽やかだったことはいうまでもない。
(2010年7月28日)