孫の運動会

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[風を感じ、ときを想う日記](357)5/30
孫の運動会

 昨日の土曜日、世田谷の孫たちが通う小学校の運動会を観にいった。肌寒く、今にも泣き出しそうな空模様だったが、なんとか一日もってくれた。考えてみると、学校の運動会に出かけたのは30年ぶりのことである。

 プログラムは、半世紀前の私たちの子供のころとあまり変わってはいなかった。徒競争やマスゲーム、玉入れや騎馬戦もあった。午前と午後の終わりには紅白のリレー競走もあった。応援団が編成され、甲子園顔負けの熱の入った応援合戦も繰り広げられていた。

 子供の心に傷がつくといけないので順位はつけない。けがをするような危ない競技はやらせない。近頃の運動会ではそんなことまで配慮している、といったまことしやかな話を聞いたことがある。しかし、現実には激しい応援合戦まであるように、勝敗も着順もはっきりとつけられそのまま白組・紅組の点数として大きく掲示されていた。騎馬戦でも激しい取っ組み合いが演じられていた。

 父兄席は満員だった。お昼には、子供たちも交えて家族全員で弁当を広げた。うるし塗りの重箱がプラスチック製に変わり、ゴボウのにしめがハンバーグに変わってはいたが、団欒風景は半世紀前となんら変わることはなかった。

 年寄りが、余計な心配をする必要などさらさらない。古きよき伝統は、次の世代へしっかりと受け継がれている。