千鳥ヶ淵の桜

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[風を感じ、ときを想う日記](343)3/29
千鳥ヶ淵の桜

 週末の土曜日、夕方から都内で会合があった。どうせ出かけるなら、ついでに桜の名所でも覗いてみようと思い、千鳥ヶ淵に立ち寄ってみた。半蔵門から九段下に向かって、堀端をゆっくりと歩いていった。

 皇居の松の緑と豊かに水をたたえたお堀、そこに薄桃色のソメイヨシノがよく映える。まだ四分咲きといったところだが、それでも気の早い人で緑道は相当な混雑ぶりである。千鳥ヶ淵にはたくさんのボートも浮かび、あたりの風景をいっそうに賑やかにしている。

 この千鳥ヶ淵のあたりには、ソメイヨシノを中心におよそ260本の桜が植えられているという。ここを訪れる人は、この季節だけで100万人に上るそうだ。厳しい規制もあるようだが、夜の宴会に備えて敷物の用意も始まっていた。ボート乗り場には、順番を待つ長い列ができていた。

 ボートといえば、堀に浮かんでいるものはカラフル過ぎて、せっかくの風景を大きく損なっている。やめた方がいいとまではいわないが、たとえばボートはすべて和舟仕様とし、落ち着いた色調に統一するくらいの工夫があってもいいのではなかろうか。

 できれば、満開のときにもう一度ゆっくりと夜桜を楽しみたいものだ。