ウグイスの初鳴き

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[風を感じ、ときを想う日記](341)3/15
ウグイスの初鳴き

 数日前から、ウグイスの鳴き声が聞かれるようになった。近所に、藪と呼ぶ方があたっているような雑木林がある。早朝犬を散歩に連れ出すと、その辺りからあの透き通るような美しい声が聞こえてくる。ホーホケキョと、初鶯にしては結構うまく鳴いている。

 ところで、このウグイスについては私も大変興味を持っており、3年前にはエッセイのテーマとしてもとりあげている。警戒心が強く藪の中に潜んでいることが多いという。身近なウグイスではあるが私自身もその姿を見た記憶はない。そのため、彼女らについては世間でもいろいろな誤解をもっているようだ。そこで、その部分をもう一度取り上げてみたい('07,4,9付、NO.165)。

 「ところで、私たちはウグイスについて誤った認識をもっているようだ。その一つは、梅にウグイスである。前半部分でも触れたが、ウグイスはきわめて警戒心が強く、梅の枝に止まってホーホケキョと鳴くようなことはしないそうだ。おそらく、メジロと梅の取り合わせを誤認したものと思われる。
 
 いま一つは、ウグイス色である。私たちがそう呼んでいるのはオリーブに近いグリーンであるが、実際のウグイスの色はむしろ茶褐色に近い。こちらも、メジロの色をいつのまにかウグイス色と誤認するようになったようである。」
 
 ウグイスは、その美しい鳴き声にこそ存在の意義があるようだ。