タイヤチェーン

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[風を感じ、ときを想う日記](334)2/12
タイヤチェーン

 ここ数日、肌寒い日が続いている。薄暗い空にどんよりとした雲が垂れさがり、小雨さえちらついている。このまま気温が下がって、いつ2回目の雪にならないともかぎらない。

 雪といえば、車で雪の中を走るような機会は全くなくなった。雪の日に、わざわざ出かけなければならないような用事がなくなったということもあるが、その必要があってもたいていは電車で事が足りるからである。車を使わなければならない場所といえばゴルフ場くらいだ。しかし、それとて雪の降り積もっているときにわざわざゴルフに出かける必然性もないはずである。

 これから先、どうしても雪道を走らなければならないことがあるとしたら、遠出をして出先で雪に降られたときくらいであろう。帰りに雪に降られてチェーンを探したが、どの店でも売り切れていて立往生したという話はよく耳にする。しかし、事前に予測がつけば、その遠出も控えることになるだろう。それでも、車を持っていれば雪の準備をしておかないとなお心配ではある。

 実は、買い替え前の車には、冬になるとタイヤチェーンを積み込んでいた。樹脂製で、脱着の簡単なものである。ただ、やたら嵩張り、冬になるとトランクのかなりの部分を占拠していた。それでも、役に立ったのは15年間にたったの1回だけである。車を買い替えるとき、そのチェーンの規格をチェックしてみたら、新しい車には装着できないことがわかった。

 またいつの間にか冬が来て、雪の便りが聞かれるようになった。このままタイヤチェーンなしで冬を乗り切るのは、やはり無謀のような気がしてきた。ついにその気になって、買い物の帰りに自動車用品店を覗いてみた。たくさんのスノータイヤやチェーンが並べられていた。昔ながらの金属製の鎖もあった。

 私の選んだのは、仙台在住当時からなじみのあったそのクサリである。家族でスキーに行くとき、山道に入るとスノータイヤの上にチェーンも装着していた。今の製品はかなり進歩していて、ジャッキアップなしでも簡単に着脱できる。そして、なんといっても体積が小さく値段が安いのが魅力的である。

 使わないことを前提にするなら、この金属製チェーンがおすすめである。これで、安心して冬場の遠出に踏み出していくことができる。