中高年が主役?

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[風を感じ、ときを想う日記](304)10/6
中高年が主役?

 今日の日経新聞に、「生活関連消費 中高年が主役」という記事が出ていた。メガネの三城では、2009年度の老眼鏡の売上高が全体の50%を超える見通しだそうだ。紙おむつの市場では、2008年度の大人用の売上高が1,500億円で乳幼児用に並び、ここ数年のうちには両者は逆転するはずだという。

 このような老若逆転現象は、人口の高齢化とともにいろいろなところに現れている。メガネや紙おむつのように両方の世代を対象にしている業種はいいが、若者主体の業界は深刻ではなかろうか。先日、運転免許の高齢者講習でお世話になった自動車教習所なども、市場縮小で先行きは厳しいはずである。

 その高齢者講習が、友人たちとの酒の席で話題になった。彼らは、その講習は自動車教習所の救済対策で、交通安全対策には大した効果は期待できないといっていた。先日の私の体験でも、実際の路上運転は不可能と思われるような人まで参加していた。そのような人も合法的に免許更新ができるのを目の当たりにすれば、友人たちへの反論などむなしくなるばかりである。

 彼らの話によれば、自動車教習所には役人の天下りがずいぶんいるそうだ。たしかに、お役所にとって天下り先の確保は至上命題である。一方の自動車教習所にしても、若年人口が減り教習生が少なくなっていく中で、新たな収入源の確保は最優先の経営課題となっていたはずである。

 私は、純粋に自分のためと思ってそれを受講した。しかし、安全対策の名のもとに、高齢者が役人と自動車教習所の食い物にされているとしたら・・・。