おぼろな名月

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](303)10/3
おぼろな名月

 ここ数日、秋雨前線にたたられてうっとうしい日が続いている。今日も、曇りときどき雨のはっきりしない空模様のまま夕暮れを迎えた。来週の予報をみても、雨や曇りのマークばかりでお日さまの姿はまったく見られない。下手をすると、週の半ばには台風までやってくるかもしれない。

 そんな中、今夜だけはきれいに晴れ上がり、東の空に金色に輝く満月が現れた。ちょっぴりあきらめていただけに、嬉しさもひとしおである。神様もなかなか粋な計らいをするものである。さっそく、近所の荒れ地まで足を運び、ススキを透して名月を鑑賞した。

 お天気さえよければ、こうして毎月満月を見ることができるが、やはり空気の澄んだ秋の月は格別である。ただ、今夜に限っては、ややおぼろ月の様相を呈していた。おそらく、昼間の湿った空気がそのまま残っているためであろう。

 今年の10月は、今日と月末の2回、名月を楽しむことができる。今夜の、おぼろになった「中秋の名月」に飽き足らなかった人やそれさえ見逃してしまった人は、30日の「十三夜」を楽しんでみてはどうだろう。