旧正月

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[風を感じ、ときを想う日記](240)1/26
旧正月

 今日、1月26日は旧正月である。私が子供のころ、餅をつくなどそれをお祝いする行事がまだ少しは残っていた。それがいまでは、知らない間に通りすぎていることが多い。テレビニュースで、中国の春節の様子が放映されたりすると、ああそうだったかと思い出すくらいである。

 それだけ日本が新暦に馴染んできたということであろう。日本もかつては旧暦であったが、1872年(明治5年)に新暦に移行してすでに137年が経つ。日本の社会システムのすべてが新暦に則っている以上、旧暦が忘れ去られるのも当然の成り行きである。

 いま一つ、旧正月が記憶に残りにくいのは、新暦と旧暦の元旦が年によって大きくずれ、旧正月は何月何日ごろという言い方ができないためである。ちなみに最近3年の旧正月は、2006年=1月29日、2007年=2月18日、2008年=2月9日である。これは、旧暦の12ヵ月が354日で、3年に一度閏月が必要なためである。その年の旧正月は、「雨水」直前の「朔日」が目安になるという。

 いまも、旧正月が一年で一番重要な祝祭日となっている国は多い。中国では春節、韓国ではソルラル、そしてベトナムではテトなどとよばれ盛大にお祝いされている。暦の新旧などたいした問題ではない。年の初めの祭典が、アジア発のうねりとなって世界大好況へと盛り上がっていけばいい。