会社OBの集まり

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[風を感じ、ときを想う日記](217)11/9
会社OBの集まり

 在職中それなりに頑張った人たちの会がある。会員約100名。毎年何人かが去り、新たに何人かが加わる。

 年齢順に並べられたその名簿を見ると、私の名前は63番目にあった。一昨年のリストでは67番目だったので、2年間で先輩が4人亡くなったことになる。ここではまだ、若手で十分に通用する。

 そのOB会の会合が、昨日渋谷で開かれた。一年逢わないでいると、それぞれの様子が微妙に変化している。髪の毛の色や量、顔の皺や艶、体形や姿勢、そしてその人が発すオーラ。いずれも少しずつマイナスの方向に動いている。

 アルコールの量に比例して会話もはずむ。しかし、当然前向きの話などあろうはずもない。それでも、苦労話は年々美化され、取るに足らない小さな事例まで大きな成功話へと昇華されていく。そして、それにつけてもいまの後輩たちは・・、というのが最後のオチとなる。

 ここに参加した人たちは、いまは亡霊となったはずの古い序列をしっかりと背負わされている。上司と部下、先輩と後輩、そしてライバル。かつては何らかの利害関係にあったはずである。

 この会合は、それらを見事に乗り越えた人たちの集まりである。