大祓

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[風を感じ、ときを想う日記](178)6/30
大祓

 神話の中で、須佐男命(すさのおのみこと)が犯した罪により、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)にお隠れになった。このため、日本中が暗闇に包まれみんな困ってしまった。そこで、天児屋命(あめのこやねのみこと)が祝詞大祓詞)を奏上したところ、岩戸が開き天照大神が再びお出ましになられたという。大祓はこの伝説に由来するといわれている。

 大祓は、水無月(6月)と師走(12月)の晦日に各地の神社などで執り行われる。日常生活において知らず知らずのうちに犯している罪や穢、あるいは不正不純なものを神の霊力により半年ごとに祓い清めてもらおうというものである。こうして、身も心も生まれ変わった清らかな人間本来の姿にたちかえり、清く明るく正しい生活を続けていこうというものである。(寒川神社でいただいた由来・意義をベースに、少し平叙な表現に置き換えたものです)

 今日、寒川神社で行われたその大祓の行事に参加した。お天気にも恵まれ、厳粛な気持ちで茅の輪を潜ることができた。これで、今年いっぱい胸を張って生きていけそうである。

 もっとも、肉やウナギの偽装など、悪意に満ちた罪のお祓いは一切受け付けてもらえないので念のため。
(2007年7月2日付け エッセイNo、175「茅の輪潜り」を参照ください)

写真:寒川神社の茅の輪潜りの神事