アジサイ

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[風を感じ、ときを想う日記](172)6/10
アジサイ

 6月10日といえば時の記念日。そして、例年であれば「入梅」である。その梅雨につきものなのがアジサイである。

 アジサイは日本原産というから、梅雨のしとしと雨とともに日本人に昔から親しまれてきた花のようである。もっとも、日本原産はガクアジサイで、いまどこででも見られる丸い花は西洋アジサイだそうだ。

 アジサイの色は、土壌の酸性度によって左右されるといわれている。酸性度が高いほど青が強く、低いほどピンクが強くなるそうだ。しかし、同じ株で色が違うのはどう説明すればいいのだろう。

 アジサイ花言葉には、「辛抱強い愛情」「移り気」「高慢」などがあるが、いずれもその姿かたちから連想されたもののようだ。

 アジサイは、やはり「紫陽花」と漢字で書いたほうがしっくりとくる。あの妖しげな、変幻自在の色合いが漢字のイメージと合致するためかもしれない。

 ところで、この漢字は、もとは中国で使われていたものだそうだ。それが、平安時代に日本に伝えられたのだという。ところが、途中で間違ったようで、本来は「ライラック(リラ)」のことではないかといわれている。

 これから40日間、紫陽花に勇気づけられながら梅雨を乗り切っていきたい。

注)ライラックの写真がこの前のページにあります。5/16付け、NO、166を参照ください。