雛祭り

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[風を感じ、ときを想う日記](145)3/3
雛祭り

 空がどんよりとして、遠くの景色がぼんやりとしか見えない。富士見坂から富士山を眺めるなど、とてもできる相談ではない。春霞?杉花粉?いや、今日の主役は中国から飛んできた黄砂のようだ。

 今朝の天気予報は、洗濯物は外に干さない方がいい、車の運転には十分気をつけるようにといっていた。例年の事ながら、迷惑なものが飛んでくるものだ。最近は大気汚染も深刻だそうだから、用心するに越したことはない。

 そういえば、今日は雛祭りである。最近は、各家庭に飾ってある雛飾りを、観光客などに開放するところが増えてきた。不要になった雛人形を持ち寄り、神社の石段などに飾り付けている街もある。端午の節句になると、たくさんの鯉のぼりが川を跨いで泳ぐ姿が見られるが、子供たちの健やかな成長を願うこうした風景も、日本の新しい風物詩としてすっかり定着してきたようだ。

 雛祭りといえば、最近は吊るし雛が流行の兆しを見せている。母親の手作りの縫いぐるみがたくさん吊るされた光景は、ほのぼのとした暖かさを感じさせる。もとは伊豆地方で始まったもののようだが、マスコミなどに紹介され、静かなブーとなっているようだ。

 吊るす縫いぐるみはどんなものでもいいそうだが、虫(男?)除けの唐辛子と、魔(病)よけの桃は必須のアイテムだそうだ。


写真は紅梅。
 桃の花といきたいが、露地ではまだ蕾は固い。本来の桃の節句である旧暦の3月3日(新暦4月8日)まで待つこととする。