三月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](896)3/16
三月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・春の訪れとともに、お雛さまの季節がやってきました。最近では、段飾りだけでなく、賑やかにつるされた吊し雛も、各所で見られるようになりました。女の子が初節句を迎えたとき、無病息災と良縁を願って雛段の両脇に吊るしたのが始まりだそうです。

 吊るされる雛は、うさぎ、巾着、柿、三番叟など、願い事に応じて50種類にも及びます。魔除けの猿っ子、長寿の桃、そして薬袋や香袋の意味をもつ三角も必須アイテムです。これらを11個ずつ、長さ170センチの赤い糸に結びつけ幾筋も吊します。やがて、その子が無事成長し、結婚などの節目を迎えたとき、どんど焼きで焚き上げるそうです。

 焼くにはちょっと忍びないようですが、女の子の幸せはぜひ願ってやりたいですね。・・・
 
 ところで、吊し雛といえば稲取温泉が有名である。文化公園「雛の館」というのと、雛の館「むかい庵」という立派な常設展示場が2箇所もある。一方、松田町の河津桜で有名な西平畑公園にある「子供館」にも沢山のお雛さまと無数の吊し雛が飾られている。
 
 いずれも、手作り感があって、ほどよい温もりを感じさせてくれる。