江ノ島の二尺玉

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[風を感じ、ときを想う日記](109)8/8
江ノ島の二尺玉

 昨夜、江ノ島の花火を見にいった。

 開始時刻は7時15分ということだったので、それに間に合うよう小田急に乗りこんだ。車内は、ゆかたがけの若者たちであふれかえっていた。

 片瀬江ノ島の駅を出る前にトイレに行っておこうとしたが、ここがまた大変な混みかただった。女子トイレは長蛇の列、家内が出てくるまでに20分くらい待たされた。

 雑踏の中、なんとか居場所を確保したが予定時刻を過ぎても花火は始まらない。波が高く、打ち上げ船の安全確認に手間取っているという。結局、開始は30分遅れとなった。これから1時間、たっぷりと楽しむことができる。2尺玉も4発用意しているという。

 打ち上げが始まってまだ半分も経っていないのに、もう帰り支度を始める人がいた。あっちでもこっちでも。確かに、帰りの混雑を考えたら早めに帰るにこしたことはない。私たちも、最初の2尺玉が上がったらそうするつもりだ。

 1発目の期待は見事に花開いた。その高さ、広がり、そして腹の底まで揺るがす轟音。テレビでは決して味わうことのできない臨場感がそこにあった。

 満足感と3発分の心残りを携え、雑踏をかき分けて駅に向かった。駅の近くでは、すでに入場制限が始まっていた。