金木犀

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[風を感じ、ときを想う日記](40)10/4
金木犀

 今年は、金木犀が2度も咲いた。1週間前に盛りを過ぎ、花の命のはかなさを嘆いていると、2、3日前からまたあの香りが漂いだした。なにかの勘違いだろうと思っていたら、今日はそこらじゅうが金木犀で埋まってしまった。1週間前より、むしろ華やかでさえある。

 あさっては旧暦の8月15日、中秋の名月である。といっても、南岸には秋雨前線が停滞し、はるか南方では台風が2個も日本をうかがっている。昔の人は、十五夜がだめなら十六夜十六夜がだめなら十七夜と、月の出るのを辛抱強く待ちつづけたという。風流とは待つことと見つけたり、であろうか。

 つきづきに つき見るつきは多けれど つき見るつきは このつきのつき
「つき」を8回も重ねて8月とかけるなど、昔の人も結構ギャグに凝っていたようだ。