[風を感じ、ときを想う日記](19)4/11
ボケとハナカイドウ
ボケとハナカイドウ、両者の違いがやっとわかった。
永い間、この時期に小ぶりの庭木に花をつけるのは、みなボケ(木瓜)だとばかり思っていた。ボケは子供のころからなじみがあったが、ハナカイドウはその存在自体を知らなかった。近年、公園の木にその名前を認めることはあったが、それでもなおボケの別名くらいに思っていた。
ボケの木は、葉っぱが硬く、その枝にはとげがある。一方のハナカイドウにはとげはなく、葉っぱも軟らかそうでリンゴの幼木に見えなくもない。ボケの花は、花びらの数が多く、落ち着いた色調をしている。それにひきかえ、もう一方の花は、色も形も桜といわれても区別できないくらいである。
両者ともバラ科であるが、ボケはボケ属、ハナカイドウはリンゴ属だそうだ。何軒もの庭を見てまわり、百科事典の力を借りてやっとそれだけ理解できた。