銘撰あきたこまち

[風を感じ、ときを想う日記](18)4/10 
銘撰あきたこまち

 昨日、酒の安売りチェーン店で、「銘撰あきたこまちブレンド」という10キロ入りのお米を買ってきた。代金は、税込みで3,471円であった。
 
 家内が米びつに移そうとしたとき、’06,2,14という精米の日付に気がついた。「このお米はずいぶん古いじゃないの」「本当だ。すぐ取り替えてくるよ」「行ってくるから、店に電話をしておいてくれないか」。私が出かける支度をしていると、その店から連絡が入った。家内が電話した10分後くらいであった。「お詫び方々、替わりの品をお届けにあがります」

 20分が経過したころ、替わりが届いた。袋には、「あきたこまちブレンド」、「精米月日’06,4,1」と記載されていた。ちょうど、私がトイレに行って応対できないときであった。「あれ?これは3千円を切る安いほうの品だぞ」。

 結局、「銘撰あきたこまちブレンド―精米月日’06,4,4」という品が届いたのは、それからさらに2時間が経過した後であった。
 
 夕方、床屋で髪を刈ってもらいながらその話をしたら、「油断できないネエ!」という返事が返ってきた。そして次のように解説してくれた。

 もともと、古いことを承知で堂々と売っていたのではないだろうか。店に来てそのことを指摘されたら困るので、急きょ「替わりの品は届ける」といってきたのだろう。店にある同じ銘柄の品物は全部古いので、安い方のものと知りつつ、あえて別のものを届けたのではないかと思う。

 それもばれてしまったので、新しいものを別の所から取り寄せていたのではないだろうか。2回目のとき、2時間もかかったのはそのためだと思う。

 できることなら、単純ミスが重なったと善意に考えたい。