引地川親水公園の河津桜

 


[風を感じ、ときを想う日記](1238)2/20

引地川親水公園の河津桜

 

 いまこうしている間も、部屋に暖房は一切つけてない。この辺りの予想最高気温が24度にも達するという暖かさのためだ。一方空模様は、“雨水”突入以来ずっとぐずつき、お天道様を拝めるのは今日くらいだという。そんな状況を考慮して、今朝早い時間に引地川親水公園へと向かった。50本あるといわれる河津桜が、見ごろを迎えているのではないかと考えたからだ。

 

 遠くからでも、あのピンクの色が目についた。やはりやって来てよかった。すでに、先着の花見客もたくさんいた。花は、七、八分咲きまで達していた。中には花びらを散らし始めている木さえ散見された。ここは南北に開けているので風通しがよく、気温は低めのはずだが、季節そのものがいつの間にかそこまで進んでいたということだろう。

 

 この引地川親水公園は、南北に流れる引地川の岸辺を公園として整備したものだ。巾はそれほどないが、南北にはおよそ1.6キロある。その北半分には両岸に4筋にわたってソメイヨシノが、南半分には片側だけだが2筋にわたって河津桜が植えられている。美しい桜が、時期をずらして二度楽しめるわけだ。

 

 かつて、この河津桜を見物するために、本場・河津町へ泊まりがけで10年近くも通った。その後も松田町や三浦海岸へと、せっせと足を運んだ。そしていまは、早春の色鮮やかな桜をこうして近在で気軽に楽しんでいる。