奥手のウメたち

[風を感じ、ときを想う日記](1239)2/25

奥手のウメたち

 

 わが家に2本あるウメの木は、いま花の盛りを過ぎようとしている。正月3日に、散歩の途中で初めて紅梅の開花を目にして以来、なんと50日も経っている。単に“ウメ”とひとくちにいっても、開花時期にはこれほど大きな開きがある。それだけ、ウメには多種多様な種類があるということだろう。

 

 わが家には、実のなる“豊後ウメ”と、ピンクと白の二色に咲き分ける“思いのまま”とよばれる二種類がある。いずれもそろって奥手で、いまやっとその花の盛りを過ぎたところである。いままで、いろいろな場所でウメの花を楽しませてもらってきたが、どうやらこれが今年の締めくくりとなりそうだ。

 

 わが家には、ピンクの花を付けるツバキの木が2本ある。しかし、その花のほとんどは葉っぱに隠れていまひとつパッとしない。おまけに、その美しい姿を写真に撮ろうとしても、すぐメジロのつがいがやってきて花びらを傷だらけにしてしまう。そんな惨状では、ウメの代りなどとてもさせられそうにない。

 

 そんなことから、わが家の庭の華やぎは、もっぱら2本のウメに頼ってきた。それらの花も、寒風と雨に打たれて、いまや終り寸前となった。ただこれからは、豊後ウメが実を付け始めるので、今度はその成長過程を楽しませてもらえる。熟したウメの実は、毎年ジャムにしているが、昨年作ったジャムは偶然にも今朝で食べ尽くしてしまった。ここしばらくは、代用品で我慢するつもりである。