ウメの収穫

風を感じ、ときを想う日記(1190)5/31

梅の収穫

 

 梅雨入りが早まったせいだろうか、わが家の豊後ウメが急に色づいてきた。例年梅雨入り前後に収穫しているので今年もそのつもりでいたが、これだけ色づいてくるといつまでも放っておくわけにはいかない。ぐずつき加減のお天気も持ち直してきたので、明日にでもその作業に取りかかることにしよう。

 

 ところが、昼食を済ませて庭に出てみると、雲の重く垂れ下がっていた空はいつのまにか明るさを取り戻し、薄日さえ差しはじめていた。そうだ、これから梅を収穫しよう!どうせたいした量ではないので短時間で終わるだろう。かくして、物置から脚立を取り出し、ウメの実の収穫作業に取りかかった。

 

 今年は、ウメの花は少なめだった。実のつき具合もずいぶん控えめだったような気がする。ところが、作業に取りかかってみて、実のつき具合を見直した。葉っぱの陰に、黄色く色づいた大きな実が沢山隠れていた。梯子から大きな枝に移り、足を踏ん張りながら次々と収穫していった。結構な重労働だった。

 

 ハカリを出して計ってみたら、全部で7.2キロあった。これだけあれば、ジャム作りには十分な量である。かくして、いま、家内はその作業と格闘中だ。茹でる、つぶす、種を取り除く。それに砂糖を加えて、とろ火で1時間も煮詰めればジャムの出来上がりとなる。ちょっぴり酸味の利いたウメジャムこそ、わが家の朝食になくてはならない大切なお供となるはずである。