河津桜・開花

[風を感じ、ときを想う日記](1235)2/12

河津桜・開花

 

 伊豆・河津町の桜が三分咲きになったという。その様子が、写真と共に今日の新聞に載っていた。写真は上空からのもので、河津川沿いを二筋のピンクの帯が連なっていた。そういえば、わが家の近所の河津桜もそろそろかもしれない。ここ4~5日足を向けていないので様子が変わっているかもしれない。

 

 さっそく、自動車教習所のところまで出かけてみた。やはり咲き始めていた。陽当たりのいい木の、それも条件の整った枝に、あのピンクの花が塊となって咲き始めていた。まだ一分咲き、いや実態は一分未満である。それでも開花していることに違いはない。いよいよこの辺りにも春のはしりがやってきたようだ。

 

 これなら、あのお宅の木はもっと進んでいるかもしれない。小高く盛り上がった修道院の丘の、南斜面に建てられたお宅の庭にそれは植えられている。ここ数年、そこを訪ねることを楽しみにしている取って置きのポイントである。すでに二~三分咲きの状態まで進み、メジロがさかんにその蜜を吸っていた。

 

 今年も、厳寒に体を震わせながら梅一輪を探し歩いてきた。ところが、立春も半ばにさしかかる頃になると、今度は桜の開花を追いかけることなる。以前なら、小田原の曽我梅林、湯河原・幕山公園の梅林、そして河津町河津桜と追いかけていたが、最近では近場で全部が間に合うようになった。ちょっぴり寂しい気もしないでもないが、うれしさとありがたさにはなんの変わりもない。