梅と桜と菜の花と

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[風を感じ、ときを想う日記](892)2/18
梅と桜と菜の花と

 花を見に行きたい。梅、桜、そして菜の花を。いったい、これらの花の見頃はいつ頃になるだろう。できれば、一度にまとめて見物したい。叶うことなら、狭い範囲で、あちこち動き回らなくて済む所がいい。欲を言えば、道が空いていて、混雑しない場所を望みたい。そして、必須条件として好天であること!

 それらをネットで確かめ、いままでの経験を織り交ぜて予定を立てた。昨日の日曜日、松田町の河津桜と小田原の曽我梅林を訪れることにした。予想どおり西湘バイパスは空いていた。酒匂インターからは、曽我梅林を抜ける県道を経由して松田町に向かった。まず梅の様子を確かめて置きたかったからだ。

 酒匂川の河川敷にある松田町の臨時駐車場はまだがらがらだった。協力金という名目の料金200円と、バス代150円を払って河津桜の園へと向かった。さくらは6~7分咲き、場所によっては満開に近い木も散見できる。頭上の濃いピンクの桜と、足下に咲く菜の花の黄色のグラデーションが見事である。

 曽我梅林の梅は、まさにいまが見ごろだった。ただ、行きがけの、あれだけ疎らだった車の数が、わずか2時間の間に何倍にもふくれあがり、駐車場所を探すのに大変な苦労をしてしまった。それでも、満開直前の花々には筆舌に尽くしがたい勢いがあり、訪れる人々を圧倒して止まなかった。

 僅か半日で、こんな贅沢な花見ができたことにあらためて感謝したい。