お墓参りとサクラ見物

 

[風を感じ、ときを想う日記](1178)3/20

お墓参りとサクラ見物


 昨日までの一週間は、春の行事でなにやかやと忙しかった。今朝は、久し振りにゆったりとした気分で朝日を眺めることができた。ふとカレンダーに目をやると、彼岸の中日は明日だということに気がついた。そうだ、今日はお墓参りを最優先にすべきだ。お天気は明日にも下り坂に向かい、一週間近くぐずついた空模様が続くという。お墓参りは今日のうちに済ませておくことにした。

 

 沿道の工場では、正門前のソメイヨシノが満開になっていた。しかし、まずはお墓参りを優先すべきで、道草など食っている場合ではない。目的地の墓地の中央広場では、3軒もの花売りのテントが並び盛んにかけ声をあげていた。その先の植え込みには、何本ものサクラが満開状態に達していた。ソメイヨシノとはどこか違うような気もするが、美しさにおいては何の遜色もない。今日は、この市営墓地を散策することで、日課にしているウォーキングに代えることにした。

 

 普段、あまり向かったことのない、わが家の墓碑とは反対方向に足を向けてみた。意図的に残したとみられる原始林周辺などには、結構な数のサクラが植えられていた。いずれも満開だった。足下には、すでに花びらが散らばり始めている老木さえあった。陽光はさんさんと降り注ぎ、暑くも寒くもなかった。

 

 やはり弁当くらいもってくればよかったと思わぬでもなかったが、結局はサクラ見物を兼ねたウォーキングに専念することにした。