ザルギク満開

f:id:yf-fujiwara:20201107170040j:plain

f:id:yf-fujiwara:20201107170240j:plain
[風を感じ、ときを想う日記](998)11/7

ザルギク満開

 

 ザルギクが今年もきれいに咲いた。大きなザルを被せたような形をした菊が、列を成して整然と植えられている。一つが、直径1メートル近い大きな株である。ザルの形に整形されたものではなく、自然にそのような形になるらしい。個々の花は小さく、“ザル”のまわりに隙間なく無数に付いている。色は、株ごとに赤、黄、白の三色があるが、隅の方にはピンクも植えられている。

 

 ここは、公団住宅団地の入り口近くに立地し、団地につながる交差点の東南の角地である。駅からは徒歩10分程度である。周りはすべて住宅であり、ここだけが畑として残っている。目測では、300坪くらいはありそうだ。植えられているザルギクは300本にはなるだろう。十数年前から野菜作りは止め、毎年ザルギクを栽培している。訪れる人には無料で開放している。

 

 それにしても、これだけ立派な花壇を毎年毎年用意していただけるとはありがたいことだ。趣味や道楽でできるような安易なものでは決してないはずだ。まして、近在でもまれに見る好立地の、菊栽培にはもったいない場所である。

 

 一週間前に訪ねてみたら、少し早かったようだ。それでも、色によって花の時期は微妙にずれているようで、すでに満開近いものもあった。そして、3日前にあらためて足を運んでみた。総合的に見れば“ほぼ満開”といったところだった。今年も、秋の好天と共にその美しさを存分に楽しませてもらった。